上師とは

上師とはなんですか

  「上」とは、無上、この上もないということです。「師」とは、導師、先生という意味です。ここで話している上師は外在の形象上の上師と内在の自性の上師を含めています。
  外在の形相上の上師は概ね六種類に分けられます。『大円満直指心性注疏』(ゾクチェンである心の本性の直観知についての注釈)という本には、外在の形相上の上師とは一般的な上師、引導上師、灌頂上師、懺悔上師、心の相続の意味を解明してくださる教授師、秘訣伝承の諸上師のことだと書かれています。人々から尊敬されていて、種々の功徳が備わって、彼の説法のおかげで自分はわずか仏法の利益を得たとしても、一般的な上師とします。帰依戒などを賜って、自分を正道の法門へ導く方を引導上師とします。灌頂を賜ってくださる方は、即ち誓い灌頂上師です。業障を懺悔する相手になっていただく方を懺悔上師とします。密教経典を講義してくださる方、即ち、心の相続の意味を解明してくださる教授師のことです。甚だしく深い秘訣を賜ってくださる方、即ち秘訣伝承上師のことです。以上六週類の上師の中でもっとも尊ぶべき相手は灌頂を授けてくださる上師、密教経典を伝授してくださる上師、秘訣を賜ってくださる上師です。この三つの恩師の前でわずか障害のことをしても種々の苦悩や楽しくない応報が受けられます。一方、わずか喜ばせることをしても、限りない利益と安楽を得られます。
  灌頂を賜ってくださる上師、密教経典を伝授してくださる上師、秘訣を賜ってくださる上師の三恩師の中で、自分がもっとも法の利益を得て、自分の空性知恵の悟りに一番恩が深い上師を根本上師と呼ばれています。
  内在の自性上師は即ち自分の心の本性です。