鬼の世界

餓鬼の世界はどんな?

餓鬼道に陥ったのは、貪り、けちで、喜捨せず、人を救助したりもしないで、自分の衣食が十分に足りているかどうかだけに関心を持ち、他人の寒さや暑さ、喉の渇きやお腹空きを無視するからのです。あるいは、ほかの人が供養しようと思う時に妨げのことをしたからです。仏典に記載されている餓鬼の種類はいろいろあります。外障という餓鬼は数百年に渡って水という名前さえ聞こえない。常に飢餓状態に置かされて、飲食を捜すためにあちこちを歩き回っている。夏の月を非常に熱く感じ、冬の太陽を非常に寒いと感じて、極めて苦痛です。内障という餓鬼は口が針の穴のように細く、海水を飲みに行きたいのですが、水は細すぎる喉を通ることができません。そして、口にある毒は水を乾かしてしまいます。

(『光明の旅』より一部日本語訳)

京都国立博物館にある「餓鬼道救済絵」